樽酒で鏡開きをしよう
鏡開きは結婚披露宴や祝賀会などお祝いの時に行われますが、見る機会はあっても、やる機会というのは少ないもので、いざやろうと思ったときにどうしたらいいのかわからなかった、という声を聞くことがあります。
今回は鏡開きの意味や準備するもの、樽酒を開ける手順などを丁寧にご紹介いたします。
鏡開きの意味
鏡開きには「鏡(樽)を開くことによって、これからの運が開ける」という意味があります。
酒樽のふたを「鏡(鏡板)」とよぶので、鏡開き。鏡割りともいいますが、“割る”は縁起が悪いので代わりに末広がりの意味がある“開く”が使われるようになりました。
そのため、喜びのシーンには欠かせないものとなり、年初めに限らず結婚式などのお祝い事やめでたい席を盛大に盛り上げるために行われる行事の一つとなっています。
鏡開きに必要なもの
-
①タオル
-
②鎌orカッター
-
③バール(釘抜き)
-
④木槌
-
⑤茶こし
※用具でご入用のものは、お気軽にご相談ください。
鏡開きの手順
上部の太縄を鎌やカッターで切ります。
肩のところで切るのがおすすめです。
次にコモに組み込んである細紐を切って取り外します。
コモを後ろ側の合わせ目の所から内側に折り込みます。
鏡板の上やすき間に入り込んだわらくずをタオルやふきんでふき取った後、樽と鏡板の間にバール(くぎ抜き)を木槌で打ち込みます。バールは必ず鏡板の目に対して垂直に入れます。
「てこの原理」で少しづつこじ開けます。左右交互に位置を変えることで、開けやすく樽口も傷みにくくなります。
鏡板を取り外し、お酒に入ってしまった菰の切りくずや鏡板の破片を茶こしですくい取ります。
鏡板の形をととのえ、もう一度樽に載せます。
鏡板の中央に紅白のリボンを結んだ木槌を置いたら準備完了。
あとは開くだけです。
鏡板の中央部を思い切り叩きます。鏡開きの際に樽の中のお酒が泡だって白く濁る場合がありますが、時間経過で元に戻ります。